挫折や葛藤に弱い

医者と患者

お悩み相談室ではない

非定型うつにもいくつかのタイプがあり、その一つが逃避型抑うつタイプです。成績優秀なキャリア組に多くみられます。仕事の人間関係などの壁にぶち当たった時に、あたかも逃避するように抑うつを伴います。眠たくて起きられないなど、出勤の準備が進まないので、欠勤せざるを得ないというパターンが多いです。加えて、欠勤の連絡を自分でするのではなく、妻や両親にしてもらう人がほとんどです。その連絡後は気持ちが軽くなるので、急に活動で気になり、家の中でゲームやパソコンをはじめたり、スポージムに出掛けたりします。一方で、会社の建物や人を見ると恐怖を感じている人もいて、その場合、欠勤はしません。そのかわりに、毎日早い時間に出勤する人が多いです。そして、もう一つの非定型うつのタイプが未熟型です。この未熟には、性格と病態の二つの意味合いがあります。大人として社会的規範の取り入れが弱い未熟性と典型的な躁やうつには該当しない未熟さです。このタイプは、保護され葛藤のない過去を過ごしてきており、未熟な子供のまま社会に出たという人が多くいます。そのため、仕事で葛藤を抱くような状況に対応できずに、抑うつ状態に陥ります。メンタルクリニックなど初めて訪れる人の中には、時々、延々と自分の悩みを相談してしまう人がいます。非定型うつなどは、仕事や人間関係からくるストレスが原因になっていることも多いため、症状を話しているうちに、だんだん人生相談になることがあります。病院を訪れる前に理解しておきたいのは、病院は悩みを相談する場所ではないということです。精神科医はあくまでも心理的なものが原因による心や体の不調を治療するのが仕事です。人生の問題は当人が自分自身で考え、答えを出してくかなくてはなりません。病院では、症状を客観的に話し、治療方針を決めるうえで必要な情報をきちんと伝えることが大切です。しかし、非定型うつを発症している場合、思考力の低下や人と話すのが億劫になっている心理状況も考えられます。そのため、あらかじめ症状が出た時期や現在までの経過をメモして持参するのも一つの方法です。ただし、便箋に延々と書き連ねるようなものでは、医師は困ってしまいます。診察時間は限られているので、箇条書き程度にまとめるだけで十分です。

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